廃棄物処理施設の見学について

 2020年以降感染が拡大しており、未だ収束していない新型コロナウィルスですが、廃棄物処理施設の実地確認・工場見学にもその影響が出ています。

 廃棄物処理法第十二条では、排出事業者による処理の状況に関する確認の努力義務の明確化が成されています。法律では努力義務ですが、自治体によっては条例や要綱の中で実地での確認を義務付けている場合がありますので、自社が属している自治体のルールをよく確認しておく必要があります。弊社が中間処理工場を構える静岡県及び浜松市では条例により、産業廃棄物の収集運搬及び処分を委託しようとする際及び、1年以上継続して委託をする場合は定期的に年1回以上、運搬又は処分の実施の状況を実地にて確認しなくてはならないと定めております。

 前述の通り運搬又は処分を委託する・している場合には実地確認の(努力)義務がありますが、新型コロナウィルスの影響により、実地確認及び工場見学の受入を停止・制限している処分場も多々あり、計画通りに実地確認を進められていない排出事業者様も多いのではないでしょうか。民間の処分場だけではなく、自治体が運営する処分場でも見学の受入停止・制限がされている場合もある様です。こういった状況ですが、YouTubeにて自治体が工場見学動画をここ2年程の間にいくつも投稿しているのを確認することができます。まだデジタル手法にて全ての実地確認を完了できる法律・条例はないようですが、いずれは全ての処分場で動画視聴やVRを駆使した実地確認が認められるかもしれません。

 弊社では、優良産廃処理業者認定制度の認定を受けております。優良認定を受けている処理業者へ処理を委託している場合には、当該処理業者への実地確認は、インターネットを利用する方法により開示している情報を閲覧することで実地確認とすることが認められておりますので、排出事業者様のメリットになるかと存じます。また弊社の中間処理工場の実地確認ですが、コロナウィルスの感染拡大状況を見ながらではありますが、感染対策をしっかりと行わせていただいた上で常時受け付けておりますので、是非お気軽にお問合せください。